わたしは昔から暗示にかかりやすいらしい。
小さい頃、お腹が痛いと言ったわたしに
じいちゃんがおもちゃの指輪をはめて
お腹をさすっておまじないかけてくれたそう。
そしたらけろっと治ったんですって(まったくおぼえてない
そんな自分の中で鮮明に覚えている、暗示エピソードがあります。
小さい頃よく、家族でいろんなところに行きました。
移動は父の運転する車。
三半規管が弱いのかは不明ですが、
わたし、車に乗るとほぼ100%乗り物酔いしてたんです。
毎回毎回ゲオゲロオエオエしてたのでしまいには父親が
「そんなに酔うならどこも連れていかんぞ」とあきれ返るほど。
そんなある日、出かける前に母から言われたこと。
「しんどいしんどいって思うからしんどくなるねん。
しんどくなーいしんどくなーいって思えば大丈夫や」
母から言われたことを忠実に守ったわたしは
その時のおでかけでは車酔いしませんでした。
まいちゃん「わーなんかよくわからんけど、そう思えばそうなるんやなあ」
ーーーーそれが後に悲劇を生み出しましたーーーー
ある夜突然頭の中に
「死んでまう」
という言葉がとつぜん脳裏に浮かびました。
「え…あれ…。
しんでまうって思ってしまってる。
え、え、しんどくないと思ったらしんどくなくなったよな。
てことは、しんでまうっておもったら………
あかん…
しんでまうんちゃうん…?
ししししししんでまうって思ってしまってるからしんでまうんや!!!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアン」
とパニックを起こす。
「とうさん…かあさん…
まい、しんでまうっておもってるから
しんでまうねん…」
と泣きながらか細い声で訴えるわたし。
そんなわたしを
「だいじょうぶやだいじょうぶや」
と軽くあしらいながら
父さんと母さんはマリオカートをしていました。