「新作テレビゲームを買いに行ってくる。」
と、両親はまいちゃんをひとり家に置いて出かけていきました。
ちょうど夕方前だったでしょうか。
退屈だったまいちゃんは、ふと閃きました。
「料理しよう」
当時まいちゃんは幼稚園児です。
包丁も持ったことないし、お料理のお手伝いなんてほぼしたことがありません。
まいちゃんの手元には、子供向けお料理レシピ本が一冊あるだけでした。
それでも、まいちゃんの決意は変わりません。
脳内でどんどんと妄想が広がっていきます。
~以下まいちゃんの妄想~
とうさんとかあさんに大絶賛される。
「こんな おいしい りょうり つくれるなんて まいは すごいなあ!(ぱくぱくむしゃこら」
そして考えたレシピがまたたくまに世間に広まり
有名料理人になるまいちゃん。
~妄想終了~
ニヤニヤがとまりません。
そんなまいちゃんが思いついたレシピは
『アイスクリームごはん』です。
もう一度書きます。
『アイスクリームごはん』です。
ごはんの上にアイスクリームを乗せたらきっとおいしい。
ごはんっておいしいし、アイスクリームもおいしいから、
そのふたつを合わせたら絶対においしい。
そんな発想から生まれたレシピです。
「さてまいちゃん。
まずはアイスクリームをつくろうね!
そのために必要なものはなんだろう?」
脳内で誰かと会話しながら、必要(と思われる)なものを用意しました。
- レシピ本
- バット
- ボウル
- 氷
レシピ本にはアイスクリームの作り方は載っていませんでした。
バットとボウルは、母さんが料理に使っているのを見たからです。
氷は、言うまでもなくアイスクリーム生成に必要だと判断したからです。
ちなみにまいちゃんはバニラアイスを作ろうとしていたらしいよ。
さて、とりあえずひととおり準備ができた!
いざクッキングスター「あんた何してんの。」
父さんと母さんが帰ってきました。
「何しようとしてたんやあんた」
明らかに母さんは怒っています。
まいちゃんは震えながら「アイスクリームごはんを…料理しようとして…」と答えました。
母さん大噴火。どかぁぁん。
「子供がひとりで料理とか危ないやろ!!!!!!!!!!!!!!!」
「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアン」
わんわん泣き喚くまいちゃん。
そんなわけで、アイスクリームごはん作りは失敗に終わったのです。
父さんは優しく
「そんなに料理したいんやったら、今度父さんと母さんと一緒につくろな」
と宥めてくれました。
後日、家族3人でクレープを作りました。
ところで、アイスクリームごはんってどうなんでしょう。
誰か食べたことある人いますか?
わたしは一生食べないと思いますので、ぜひ感想お待ちしています。